カーペットの選び方でチェックしておきたいポイントには主に「色」「サイズ」「素材」「機能」があります。
【色から】お部屋の色合いに合ったものを選ぶ
【サイズから】お部屋全体に敷き詰めるか一部に敷くか
【素材から】化学繊維を選ぶか、天然素材を選ぶか
などの考え方がありますが、このほかにも知っておくことでより良いカーペット選びができます。
そこでこの記事では、失敗しないカーペットの選び方や知っておきたいポイントを実際に敷いてみた写真やおすすめ商品の紹介と共に、まとめてご紹介していきます!
1. カーペットのメリット
カーペットを使うことのメリットは、
・暑さや寒さを防げる
・床やフローリングを汚れや傷から守れる
・防音性があり足音を軽減出来る
・クッション性があり、足への負担を軽減出来る
・お部屋が華やかになる
など沢山ありますが、なかでも暑さや寒さを防げることで、お部屋での暮らしがより快適になる点が最大のメリットです。
2. カーペットとラグの違い
カーペットとは、床に敷くもの全体を指す名称。お部屋はもちろんのこと、廊下やオフィス等に敷くものも指します。
対して、ラグはそのカーペットのなかでもリビング等の室内の一部に敷くものを指します。
大きな違いとしては、お部屋全体に敷き詰められるかどうかが挙げられます。その他には、下記のようなことが挙げられます。
【カーペット】
・3畳以上で、お部屋の全体に敷き詰められる
・好みにのサイズにカット出来るものもある
・お部屋全体に敷き詰めれば、ズレたり滑りにくい
・単色デザインが殆ど
【ラグ】
・3畳以下で、お部屋の一部分に敷く
・デザインが豊富で、インテリア性が高い
・季節に応じて模様替えがしやすい
・カットできないものが殆ど
などの違いがあります。
「お部屋全体に敷きたい」「リビングのソファ前に敷きたい」など、ご自身のお部屋や目的に合わせて使い分けましょう。今回の記事では、カーペットについてより詳しくご紹介していきます!
3. カーペット選び方のポイント
カーペットを選ぶ際にチェックしておきたいポイントは主に①サイズ②色③素材④機能の4つ。この4点の中から、自分が特に重視したい要素は何かを考え、そこから探していくと理想のアイテムが見つかります。
4. カーペットのサイズの選び方
カーペットは「お部屋全体に敷き詰める」または「お部屋の一部に敷く」という使い方があります。どちらの方法で敷きたいかをまず決めましょう。
■お部屋全体に敷き詰めたい場合
カーペットをお部屋全体に敷き詰めることで、お部屋全体を傷から守れたりお部屋の雰囲気を統一することができます。季節ごとに敷き替える必要もなく楽なのも良いポイントです。
①お部屋のサイズと規格を確認する。同じ「6畳」でも規格が違うことも!
お部屋全体にカーペットを敷きたい場合、基本的にはお部屋のサイズを確認してそれに対応したサイズのカーペットを選べばOK。メジャーを使用して、お部屋の縦と横の長さを測りましょう。
ここで注意したいポイントは、日本のお部屋の規格は「江戸間」「本間」「団地間」など地方によってそれぞれ異なっていること。つまり、お部屋の規格を把握せずにカーペットと買うと、微妙にサイズが合わないという事態も……。そうならないためにも、必ずお部屋のサイズと規格確認をしましょう。
\カーペット規格サイズ早見表(単位:cm)/
江戸間 | 本間 | 団地間 | |
---|---|---|---|
1畳 | 87×176 | 95.5×191 | 85×170 |
2畳 | 176×176 | 191×191 | 170×170 |
3畳 | 176×261 | 191×286 | 170×255 |
4.5畳 | 261×261 | 286×286 | 255×255 |
6畳 | 261×352 | 286×382 | 255×340 |
8畳 | 352×352 | 382×382 | 340×340 |
10畳 | 440×352 | 477×382 | 425×340 |
江戸間:主に東京を中心とした関東地方で使われる規格。全国的に主流な規格。
本間:主に近畿、中国、四国、九州で使われる規格
団地間:団地やアパート・マンションなどでよく使われる規格
②柱や重たい家具がある部分がある場合は「カットできる」カーペットを選んで

お部屋に柱や角、重たくて動かせない家具などがある場合、その部分をどう対応するか予め考えましょう。
ぴったり敷き詰めたい場合は、カットできるカーペットがおすすめ。タイルカーペットやクッションフロアを敷き詰めるという選択肢もあります。
ある程度隙間が出来ても構わない場合は、お部屋より一回り小さいカーペットを選んで敷きましょう。
■お部屋の一部に敷く場合
カーペットは必ずしもお部屋全体に敷きこまないといけないというわけではありません。ソファ前に敷く、ダイニングに敷く、ベッド前に敷くなど、ラグを使う時と同じ感覚で敷いてもOKです。
お部屋の一部に敷きたい場合、規格はあまり気にしなくても大丈夫ですが、サイズはよく確認しましょう。2~3畳のカーペットが使いやすいです。

【ソファ前に敷きたい】
ローテーブルを置いたり、床で過ごすことが多いなら2~3畳サイズがおすすめ。転倒防止対策も忘れずに。

【ダイニングに敷きたい】
ダイニングテーブル・チェア全体をカバーできるようなサイズを選んで。3~4.5畳あると安心。チェアを引いたときにもカーペット内に収まるかどうかの確認も忘れずに。

【ベッド前に敷きたい】
床で過ごすことが多いなら2~3畳サイズを。長方形サイズがバランスを取りやすいです。ワンポイントで1畳を置きたい場合、転倒防止対策も忘れずに。
5. カーペットの色の選び方
カーペットはお部屋の印象を大きく左右するもの。同じサイズや素材のカーペットでも、色が異なればお部屋に与える印象は異なります。自分好みかつお部屋に馴染む色合いのカーペットを選びましょう。
①お部屋の雰囲気に馴染む色合いを選んで
お部屋全体に敷き詰める場合は周りの家具の色味に馴染むものを、一部に敷く場合は床や周りの家具とバランスが取れる色を選びましょう。おすすめはベージュ・グレー・ブラウンのカーペット。どんなお部屋にも馴染みやすいです。
②汚れが目立ちにくい色がおすすめ
カーペットは大型なので、ラグのように気軽に洗ったり敷き替えるのが難しいもの。汚れが目立ちにくいカラーを選ぶことで、より長く使えます。
〈カラー別・カーペットを敷いたイメージ〉






6. カーペットの素材の選び方
カーペットには様々な種類の素材があり、主に、①ウール②コットン③ポリエステル④ポリプロピレンの4種類があります。
素材が異なれば、季節性や掃除のしやすさ、耐久性なども異なってきます。この項目ではカーペット・ラグに使用されている主な素材をご紹介していきます。
①【お手軽で丈夫、カーペットの主流】ポリエステル
ポリエステルは、ラグ・カーペットで最も多く使用されている化学繊維の素材です。現在流通しているカーペットの殆どはこの素材を使用しています。
化学素材といっても、服やインテリアなど幅広いアイテムで活用されている素材ですので、安心してお使いいただけます。
【ポリエステルカーペットの特徴】
①価格が安い
②劣化しにくい
③しわになりにくくて丈夫
④熱に強い
⑤汚れにくくて、お手入れが簡単
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②【天然素材ならではの高機能】ウール
ウールは、羊毛を使用した素材。機能性が高く、天然素材ならではの温かみを暮らしに取り入れたい方におすすめです。
【ウールカーペットの特徴】
①他の繊維に比べて汚れにくい
②チリやホコリが付きにくく、お手入れが楽。
③耐久性に優れているので、回復しやすい。
④冬は暖かく、夏は涼しい
⑤燃えにくい
⑥雑音や騒音を吸収してくれる
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③【優しい肌触り】コットン
コットンは、綿を使用した素材。 天然素材ならでは優しい手触りが特徴的です。カーペットでコットンを使用しているものは稀なので、ラグサイズで探してみましょう。
【コットンの特徴】
①肌触りが良い
②洗える商品が多い
③冬は保温性があって暖かく、夏は通気性や吸水性に優れていて涼しい
④天然素材のなかでは比較的安い
【クオリアルおすすめ】コットン100%の洗えるラグ ナチュール
④【和室のカーペットなら】ポリプロピレン
ポリプロピレンは、プラスチックの一種の素材。樹脂を混合して作られています。 カーペットとしては、和室のカーペット(上敷き)としてよく使用されています。和室をおしゃれにしたい方や、洋室でもよりお手軽に模様替えを楽しみたい方におすすめです。
【ポリプロピレンの特徴】
①軽くて扱いやすい
②水洗い出来て、お手入れがしやすい
③価格が安い
7. カーペットの機能の選び方
カーペットはずっと敷いていても快適に使えるよう、様々な機能があったり、加工が施されています。自宅で使う場合は、抗菌・ホットカーペット対応は特に抑えておきたい機能です。購入の際にはこれらの機能もチェックしておくと、より快適に使えるカーペットが見つかるでしょう。
【カーペットの機能の種類】
①抗菌・防臭・防ダニ
カーペットに加工を施すことで菌の増殖を抑え、敷きっぱなしでも清潔さを保ちます。
②ホットカーペット対応
床暖房やホットカーペットを使えるよう熱に強い加工を施しています。
③撥水
カーペットは洗えないものが殆ど。撥水加工を施すことで、日頃の汚れを弾いたり、水をこぼした場合もサッとふき取ることができます。ペットや子どもがいる家庭に。
④防音
裏地の不織布を厚手にすることで、足音や衝撃を吸収します。賃貸や子どもがいる家庭に。楽器を使う部屋にも。
⑥防炎
万が一火がついてしまった場合でも燃え広がりにくい素材を使用。高層建築や人が多く出入りする場所では使用が義務付けられています。
⑦カットできる
お部屋の角などにも対応できるよう、ハサミでカットしやすい素材を使用。
8. おしゃれなカーペットの選び方とおすすめアイテム
カラーや柄も大切な選択ポイント。部屋のアクセントになるような明るい色や大胆な柄を選ぶと、お部屋全体が華やかになります。モノトーンやナチュラルカラーは、どんなインテリアにも合わせやすく、落ち着いた印象を与えます。
\クオリアルのおすすめカーペット/
■迷ったらこれ! どんなお部屋にも合わせやすいカーペット
■明るい色や大胆的な柄で、個性的なお部屋に
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9. カットできるカーペットの使い方
お部屋全体に敷き詰める際、部屋の角に沿ってサイズを合わせられる、カット可能なカーペットが重宝します。商品によって使い方は様々。ここでは一例を紹介します。
①カットできるカーペットの場合
ハサミ(布用の裁ちばさみが好ましい)でカーペットをカット。オーバークロック部分(縁)はカット後ほつれていくので、木工用ボンド等で固めるか糸でまつるのがおすすめです。
②タイルカーペットの場合

カッターマットを敷き、タイルカーペットの裏側からカッターでカット。一度で切れない場合は何度もカッターを入れることで切れます。その後、ハサミで切れ端の毛をカットして綺麗にしてから床に敷きこみます。
③クッションフロアの場合
カットしたい形に合わせてハサミでカット。薄手なので裏に滑り止めシートを付けて敷くのをおすすめします。
10. カーペットのお手入れ方法
カーペットは洗えるものが殆どありません。そのため、日々のお手入れが清潔に保てるかどうかの鍵を握っています。
【日々のお手入れ】
カーペットはホコリや髪の毛、食べこぼしなどが溜まりやすいため、週に2〜3回を目安に、毛の流れに沿ってゆっくりと掃除機をかけるのがポイントです。
特にペットや小さなお子様がいるご家庭では、毎日の掃除が理想的。清潔な状態を保つことで、ダニやアレルゲンの発生も防ぎやすくなります。
【汚れた時の対処法】
カーペットに何かをこぼしてしまった場合は、すぐに対処することが何よりも大切です。まずは乾いた布でやさしくポンポンと叩くようにして、できるだけ水分を吸い取りましょう。
その後、中性洗剤を溶いた水を含ませた布を使って、汚れの部分を軽く叩くように拭き取ります。汚れが取れたら、最後に乾いた布で水気を取りましょう。風通しの良い場所で乾かせたら理想的です。
11. カーペットの選び方にまつわるよくあるQ&A
Q:洗えるカーペットはある?
A:カーペットで洗える商品は殆どありません。汚れが心配な場合は、撥水仕様のアイテムを選ぶか、洗えるラグを使うのがおすすめです。
Q:ペットや子どもがいる家庭には、どんなカーペットが合いますか?
A:汚れる可能性が高いので、撥水加工のカーペットや、ポリプロピレン素材のい草風カーペットがおすすめです。

ペットがいるお家なら「カットパイル」のカーペットがおすすめ。「カットパイル」は、カーペットの表面の毛足を揃えてカットしたもの。表面がループ状になっていないので、ペットの爪が引っ掛かりにくい上に、なめらかなので歩きやすいというメリットがあります。毛足が短ければ、ペットの毛のお掃除もしやすくてより好ましいです。
Q:カーペットの色選びで失敗しないコツは?
A: 壁や床、家具の色と「同系色」または「反対色」でバランスをとるのがコツです。
汚れが気になる方は、グレーやベージュなどの中間色やミックス調がおすすめです。
Q:滑り止め加工がないカーペットって危ないですか?
A:カーペットは上に家具など重たいものを置いて使うことが多いので、滑り止め加工がなくても滑るということは少ないですが、物を置かないで使う・不安な場合は滑り止めシートの併用がおすすめです。また、裏面が不織布加工のものはズレにくくなっています。
Q:掃除しやすいカーペットの条件は?
A:毛足が短く密度があるものは、ゴミが入りにくく掃除機もかけやすいです。撥水・防ダニ加工があると、食べこぼしにも強くて安心です。
12. まとめ
✔ カーペットを「お部屋全体」か「お部屋の一部」に敷きたいかで選び方も異なる
✔ お部屋全体に敷きたい際は「江戸間」「本間」「団地間」などの規格に注意
✔ カラーはベージュやグレーが合わせやすい
✔ 抗菌・撥水などの機能にもこだわるともっと使いやすく
カーペット一つで部屋の印象や生活の快適さは大きく変わります。自分の好みや生活スタイルに合ったカーペットを選ぶことで、より快適でおしゃれな空間を作り出しましょう!
クオリアルは『インテリアで暮らしを豊かに』をコンセプトにロープライスでオシャレな家具を販売するオンラインショップです。 ご紹介した商品以外にも、組み立て簡単なベッドや1人がけソファ、おしゃれなラグや便利な収納家具など幅広く取り揃えています。 ぜひ一度覗いてみてくださいね。
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クオリアル 編集スタッフ
家具・インテリアオンラインショップ「クオリアル」の店舗スタッフ。
創業130年・ショップ運営15年のなかで培われたインテリアにまつわる豊富な知識を活かして、知っているともっとお部屋が素敵になる、インテリアコラムをお届けします!
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