カーテンは、室内の雰囲気を変えるだけでなく、プライバシーの確保、光の調整、断熱・防音など、生活に欠かせない役割を担っています。そのため、部屋の用途やインテリアとの調和、好みのスタイルに合わせて最適なカーテンを選ぶことが重要です。
しかし、カーテンといってもレース、ドレープ、ブラインドなどなど、種類が沢山あり、何を選べばいいか分かりませんよね。そこで今回の記事では、主なカーテン9種類とその特徴をご紹介します!
1. 基本は《レースカーテン×ドレープカーテン》!
一般的なご家庭でのカーテンの基本は、レースカーテンとドレープカーテンの合わせ使い。 日中はレースカーテンでお部屋に光を取り入れ、夜はドレープカーテンで外からの視線を遮ることが出来ます。カーテンレールとフックさえあれば、場所・サイズを問わずどこにでも使うことが出来ます。
とはいえ、そのなかにもいろいろな種類がありどれを選べばいいか分からない、ドレープカーテンを取り付けることが難しいエリアもある、などのお悩みがあると思いますので、下記で各種カーテンについてご紹介していきます!
①レースカーテン
レースカーテンとは透け感がある、いわゆる日中や明るいお部屋で使うカーテン。室内からの視線を遮りつつ、自然光を取り入れられます。プライバシー保護と明るさを両立したい場所に最適です。
日中はお部屋に自然光を取り入れられて良いのですが、お部屋で照明を使う際はお部屋が外から見えてしまう恐れがあるので、気になる方は後述のドレープカーテンとの併用や、光を反射して外から見えにくくするミラーレースカーテンをおすすめします。
②シアーカーテン
シアーカーテンとは、レースカーテンと同じく、透け感があるカーテン。見た目はレースカーテンととても似ていますが、シアーカーテンはより薄手で透け感があり、室内に柔らかい光を取り入れることが出来ます。装飾性が高く、より開放的で抜け感のある空間を演出します。
ただし、レースカーテンと同じくお部屋のなかが外から見えてしまう恐れがあるので、気になる方は後述のドレープカーテンとの併用や、薄手でも生地の密度が高いものを選ぶことをおすすめします。
2. ドレープカーテンについて
ドレープカーテンとは、厚手で不透明な生地が使用された、いわゆる夜や暗いお部屋で使うカーテン。プライバシーの確保や遮光性に優れています。リビングや寝室など、プライバシーを重視する空間に適しています。ひだ状のゆったりとした美しいビジュアルもポイントです。
外からお部屋のなかが見えず良い一方で、日中はお部屋が暗くなったり、外から見えない故に泥棒が入りやすいリスクもあるので、レースカーテンとの併用をおすすめします。
3. ドレープカーテンのなかにも色々ある!
ひと口にドレープカーテンといっても、そのなかにも遮光、断熱など様々な機能を併せ持つカーテンがあります。下記でご紹介していきますので、ご自身のニーズにあったドレープカーテンを選びましょう!
③遮光カーテン
遮光カーテンとは、光をほぼ通さないカーテン。部屋を暗く保ちたい時に適しており、寝室や映画鑑賞室など、光や日差しが気になるお部屋におすすめです。
また、光をほぼ通さないので、朝もまぶしすぎず快適な目覚めを叶えられたり、冷暖房が効きやすくなったり、日焼け・紫外線対策になったり、お部屋のプライバシーを守れたりと、光ならではのお悩みを解決することが出来ます。
■遮光カーテンの階級について
遮光カーテンは1~3級と段階に分けられています。級数が小さいほど光を通す数も少なくなります(遮光率が上がります)。それぞれの階級の遮光カーテンの特徴を抑え、それぞれのお部屋に適したカーテンを選びましょう。
■1級遮光カーテン
遮光率99.99%以上と、遮光カーテンのなかで最も光を通さないカーテン。人の表情が認識出来ないほどの暗いお部屋になります。寝室など、とにかく光が入らないお部屋にしたい際におすすめです。
■2級遮光カーテン
遮光率99.80%以上と、暗いとはいえまだ人の表情が認識出来るほどの光が入るカーテン。朝日や強い西日を和らげることが出来ます。リビングや寝室など、1級カーテンだと暗すぎるけどある程度光を抑えたいお部屋におすすめです。
■3級遮光カーテン
遮光率99.40%以上と、遮光カーテンのなかでは最もランクが低いカーテン。人の表情が分かるほどの光は入ってくるけれど、事務作業をするには暗いレベルです。遮光率が最も低いとはいえ、それでも99%以上の光は通さないので、暗くなりすぎず程良く太陽光を取り入れることが出来ます。
④遮熱・断熱カーテン
遮熱・断熱カーテンとは、外からの熱気を跳ね返し室温を保つ「遮熱」の機能と、外からの熱を断つ「断熱」の機能を併せ持つカーテンです。夏は日射しを遮り、冬は室内の暖かい空気を逃がしにくくする特殊な加工が施されています。冷房をよく効かせたいなど、エネルギー効率の良い快適な室内環境を求める場所に最適です。
カーテン自体には遮熱機能はないけれど、レースカーテンと窓の間に空気層が出来ることで冷気や熱気を遮断することを、遮断機能と謳っているカーテンセットもあります。
⑤防音カーテン
厚みのある特殊な生地や特殊な加工が施された生地を使用し、音を遮断するカーテン。騒音が気になる場所や音楽室など、静かな環境を求める場所に適しています。防音カーテンにも種類があり、外からの音を跳ね返す「遮音カーテン」、室内の音を吸収して音の漏れを防ぐ「吸音カーテン」があります。
4. ドレープカーテン以外のカーテン
小窓や中窓などのレースカーテンとドレープカーテンを使いづらい場所や、もっと個性的なお部屋を作りたい方は、上下に動かすことで開閉出来るタイプのカーテンはいかがでしょうか? 下記で主なカーテンをご紹介していきます!
⑥ロールスクリーン
ロールスクリーンとは、紐やチェーンで開閉を操作するカーテン。上部に向かうにつれ、生地が丸巻きで収納されるスタイルで、フラットな生地を使用していることが多いので、モダンな印象を与えます。スペースを取らず、操作性に優れているため、キッチンやダイニングエリア、小・中窓にぴったりです。
⑦ローマンシェード
ローマンシェードとは、紐やチェーンで開閉を操作するカーテン。ロールスクリーンと似ていますが、こちらは上部に向かうにつれ、生地が水平に折りたたまれるスタイルで、柔らかい印象を与えます。スペースを取らず、操作性に優れているため、キッチンやダイニングエリア、小・中窓にぴったりです。
⑧カフェカーテン
小窓などに、突っ張り棒などに通して使う、丈の短いカーテン。カーテンレールを用意する必要がなく、簡単に取り付けることが出来ます。カフェテリアで使用されていたことが名前の由来ですが、今ではカフェを問わず様々な場所の小窓でよく使用されています。
ただし、開閉が出来ないなど、通常のカーテンより機能性が低いものが多いので、あくまで小窓の目隠し対策やインテリア性を楽しむものとして使う程度に留めて置くのがおすすめです。
カフェカーテンから派生して、カーテンポールに通す穴がついた、カフェロールカーテンという名前のものもあります。
⑨ブラインドカーテン
ブラインドカーテンとは、アルミなどのハードな素材の羽根状(スラット)で作られた、紐やチェーンで開閉を操作するカーテン。スラットの角度を変えることで日差しの入り具合を細かく調節出来ます。上部に向かうにつれ、スラットが水平に折りたたまれます。 スタイリッシュなビジュアルで、シンプルなお部屋も一気に垢ぬけた雰囲気になります。
5. まとめ
カーテンは、部屋の雰囲気や快適さを大きく左右するアイテムです。基本はレースカーテンとドレープカーテンですが、このガイドを参考に、ドレープカーテンのなかでも機能性にこだわってみたり、時にはそれ以外のカーテンを選んでみたりして、より快適な生活空間を実現してくださいね!
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