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でも、慣れていないと「この金具、どうやって取り付けるの?」と迷うことも少なくありません。小さな部品でも、正しい取り付け方を知らないと、ぐらつきや破損の原因になることも。
そこでこの記事では、家具の組み立て初心者さんがつまづきがちな「カムロックの取り付け」「埋め込みナットの取り付け」「スライドヒンジの調整方法」や、取り付け時のコツを、初心者の方にもわかりやすく【動画付き】で徹底解説します!
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1. カムロックの取り付け方
1-1. カムロックとは?

カムロックとは、板部品をしっかり固定するためのパーツ。「カムロック受け」と呼ばれる円形部品1個と、「カムロックネジ」と呼ばれるボルト1個で構成されています。
受けにネジの頭をひっかけて回すことで、板同士を垂直状にしっかり固定することができます。組み立てた際、外側からネジが見える部分が少ないため見栄えが良く仕上がります。
1-2. カムロックの取り付け方
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①カムロックネジを板に取り付ける

カムロックネジを板の穴に入れ、プラスドライバーで取り付けます。この際、ネジは板に対して垂直に入れ、ネジ部分を根本までねじ込むのがポイントです。
取り付ける際、ネジの締め方がゆるかったり、締めすぎたり、斜めにねじ込まないようにして取り付けましょう! 板が割れたり、取り付けが上手くいかない原因になります。
②ネジ穴の向きと揃えて、カムロック受けを埋め込む

カムロック受けの上記画像オレンジ部分をネジ穴の向きに向け、埋め込みます。間違えてしまった場合は、プラスドライバーで受けを回して調整してください。
③カムロック受けをカムロックネジに差し込んで、受けを締める。取付完了!

板同士をくっつけるようにして、カムロック受けをカムロックネジに差し込み、受けをドライバーで締めます。締めることで、ネジが受けにねじ込まれます。
受けの部分がネジ穴の方向に向いていないと、ネジが入りません。上手く差し込めない場合は、ドライバーで受けを回しながら様子をみましょう。ネジが垂直に取り付けられているかも再度確認しましょう。
2. 〈両側にカムロック受けを取り付ける〉カムロック(ダブルエンドボルト)の取り付け方
2-1. カムロック(ダブルエンドボルト)とは?

カムロック(ダブルエンドボルト)とは、カムロックの一種。カムロック受け2個とダブルエンドボルト1個で構成されています。
通常のカムロックは片端だけに受けを取り付けるのに対して、ダブルエンドボルトの場合は、両端に受けを取り付けます。二つのカムロック受けにダブルエンドボルトをひっかけて回すことで、板同士を水平状にしっかり固定することができます。
2-2. カムロック(ダブルエンドボルト)の取り付け方
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①ネジ穴の向きと揃えて、カムロック受けをそれぞれ埋め込む

カムロック受けの上記画像オレンジ部分をネジ穴の向きと揃え、それぞれの板に埋め込みます。この際、カムロック受け同士が向きが向かい合うよう埋め込みます。間違えてしまった場合は、プラスドライバーで受けを回して調整してください。
②ダブルエンドボルトを片方の板に差し込んで、カムロック受けを締める。

ダブルエンドボルトを片方の板に差し込んで、ドライバーでカムロック受けでしっかり締めます。
③もう片方の板も同じ方法でカムロック受けを締める。取付完了!

②と同じ方法で取り付けて、取付完了です。2枚の板が水平状に固定されます。
受け同士がネジ穴の方向に向いているかつ向かい合った状態でないと、ネジが上手く入りません。上手く差し込めない場合は、ドライバーで受けを回しながら様子をみましょう。ネジが垂直に取り付けられているかも再度確認しましょう。
3. 埋め込みナットの取り付け方
3-1. 埋め込みナットとは?
埋め込みナットとは、木材や合板などにあらかじめナットを埋め込んでおき、ボルトでしっかり固定させる金具。埋め込みナット1個とボルト1個で構成されています。カムロックと似ていますが、こちらはよりシンプルで取り付けやすい構造です。
3-2. 埋め込みナットの取り付け方
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①埋め込みナットからボルトを外す

②埋め込みナットの溝を外側に向け、穴の向きを揃えて埋め込む

埋め込みナットには表と裏があり、表側には溝があります。裏側は平らになっています。ネジを回せるよう、表側が外側に向くようにして埋め込みます。
③部品のボルト穴を揃えて、ねじ込む。取付完了!


手でボルトを穴にねじ込んで、問題無くねじ込めたらプラスドライバーでしっかり固定させましょう。
ボルトが入れづらい場合、穴の向きが揃っていない可能性があります。無理やりねじ込むと、埋め込みナットが壊れるのでやめましょう。
上手く取り付けられない場合は、ネジを少し緩めつつ、ドライバーで埋め込みナットの向きを調整しましょう。ボルトが通ったら、③の方法で取り付けましょう。
4. スライドヒンジの調整方法
4-1. スライドヒンジとは?

スライドヒンジとは、家具の扉に使われる開閉用の金具。扉をスムーズに開け閉めできるようにするためのパーツです。 特にキッチン収納や食器棚、クローゼットなどのキャビネット扉に多く使われています。
取り付け自体は簡単なのですが、上手に調整しないと扉の位置がズレてしまうことがあります。扉の前後、上下、左右の位置を調整することで扉の開閉がしやすくなります。
4-2. スライドヒンジの調整方法
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4-3. スライドヒンジ・扉の前後の調整方法

扉部分と棚の部分に隙間ができてしまった場合は、扉の前後を調整することで解消することができます。
①奥のネジを少し緩めて、手で扉を動かす


上記画像の赤丸部分のネジをプラスドライバーで緩めます。可動するようになるので、扉を手で動かして隙間がなくなる位置で調整します。
②奥のネジを締め直して固定させる。調整完了!
再度奥のネジを締めて調整完了です。扉を閉じてみて、隙間ができていないか確認してみましょう。
4-4. スライドヒンジ・扉の左右の調整方法

扉部分が上手く閉まらなくなってしまった場合は、扉の左右を調整することで解消することができます。
①奥のネジを少し緩める

②手前のネジを回して、扉が閉まる位置で調整させる

手前のネジを反時計回りに回すと、扉が外側に動きます。時計回りに回すと、扉が内側に動きます。スムーズに開閉できる位置まで調整しましょう。
③奥のネジを締め直す。取付完了!
調整が終わったら、奥のネジを締め直して取り付け完了です。
4-5. スライドヒンジ・扉の上下の調整方法

扉部分の位置が左右でズレてしまった場合は、扉の上下の位置を調整することで調整することができます。
①下側のスライドヒンジの上下のネジを緩める


扉にはスライドヒンジが上側と下側に取り付けられています。扉の下側に取り付けられているスライドヒンジの上下のネジを緩めます。順番は下側のネジ→上側のネジで緩めてください。
②上側のスライドヒンジの上下のネジを緩めて、手で扉の位置を調整する


①と同じ方法で、扉の上側に取り付けられている上下のネジを緩めます。可動するようになるので、扉を手で動かして隙間がなくなる位置で調整します。
③上側のスライドヒンジの上下のネジを締める
位置が調整できたら、上側のスライドヒンジの上下のネジを締め直します。順番は上側のネジ→下側のネジで締めてください。
④下側のスライドヒンジの上下のネジを締める。調整完了!
③と同じ方法で、下側のスライドヒンジのネジも締め直します。
5. まとめ
✔ 埋め込みナットはボルトとナットの穴をしっかりねじ込む。無理やりはNG
✔ スライドヒンジは上下・左右・前後をバランスよく調整して
クオリアルでは組み立て家具を多く取り扱っています。分かりやすい組み立て説明書付き、つまづいた場合もお問い合わせフォームからご連絡いただければ組み立て方法をご案内いたしますので、家具組み立て初心者さんでも安心です! この記事を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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クオリアル 編集スタッフ
家具・インテリアオンラインショップ「クオリアル」の店舗スタッフ。
創業130年・ショップ運営15年のなかで培われたインテリアにまつわる豊富な知識を活かして、知っているともっとお部屋が素敵になる、インテリアコラムをお届けします!
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