畳を長持ちさせるためには、「上敷き」や「カーペット」「ラグ・マット」を用いて畳の表面を保護し、日焼けや汚れから守ることが大切です。
一般的には上敷きを使用することが多いですが、最近ではカーペットやラグ・マットを用いる方もいらっしゃいます。「でも実際のところはどっちのほうが良いんだろう? カーペットでも良いの?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、畳の上に敷く「上敷き」と「カーペット」のメリット・デメリットや、和室をおしゃれで快適な空間にするコツをご紹介いたします!
1. 上敷き・カーペット、それぞれのメリット・デメリット
■和室には断然《上敷き》がおすすめ!
畳の上に敷くものは、「上敷き」がおすすめです。上敷きはもともと畳を保護するために作られた製品。和室の雰囲気を損なうことなく、お部屋をより快適なものにすることが出来ます。
■そもそも「上敷き(うわじき)」とは?
上敷きとは、い草で作られた畳の上に敷く敷物。いわゆる「ござ」です。
和室に敷くという点で、和室のカーペットと言われることもあり、畳との相性は抜群です。
上敷きには、主に本物のい草で織られたタイプや、ポリプロピレンなどの水に強い素材でい草風に織られたタイプがあります。和室の雰囲気や畳のい草が持つ機能などを生かしつつ、快適に使うことが出来るのがポイントです。
・畳の表面を傷や日焼けから保護出来る
・畳の汚れや傷みを隠すことが出来る
・畳の規格に合わせて作られているので、綺麗に敷き詰められる
・通気性が良く、カビにくい
・夏はさらっと涼しく、冬は温かい
・和室の雰囲気を損なわず、気軽に模様替えが出来る ・い草の香りに癒される(い草上敷き)
・洗えない
→水に強いポリプロピレンの上敷きを選べば、汚れてもさっとふき取るだけ!
・ラグ・カーペットに比べると、柄やテイストに限りがある
→パステルカラーが可愛い上敷きなどもあります!
【クオリアルおすすめ】
和室に敷くものには上敷きをおすすめします。和室にカーペットを敷くと、畳とカーペットの通気性が悪くなり、湿気も貯まるため、カビやダニの発生につながってしまいます。
・畳の汚れや傷みを隠すことが出来る
・デザインが豊富で、和室感を抑えたお部屋づくりが出来る
・優しい肌触りを楽しめる
・カーペットの裏貼りで畳を傷つける可能性がある
・お部屋に合わせてカット等をする必要がある
・畳とカーペットの間に湿気がたまり、カビやダニが発生しやすくなる
・畳がダメになったら張替え、賃貸の場合は弁償のリスクがある
・カビ・ダニ対策でお掃除やお手入れが大変になる
カーペットはあくまでフローリング床等の洋室での使用をおすすめします。
それでも和室にカーペットを敷きたいという場合は、防ダニや抗菌加工されたものを選んだり、日頃からカーペットをはがしてこまめな掃除・換気や、カーペットを洗ったり干すことを試してみてはいかがでしょうか。
2. 【地方によって異なる⁉】上敷きを選ぶ際には、必ず畳のサイズをチェック
上敷きを選ぶ際には、特にサイズをよく確認することが重要です。 畳は地方によって規格が異なるので、ご自身のお部屋の畳のサイズや、使用したい場所の広さを必ず確認してから選びましょう。
畳の規格には、主に
【江戸間(えどま)】主に東京を中心とした関東地方で使われる規格。全国的に主流になっている規格でもある。別称 五八間。1畳 約87×174cm。
【団地間(だんちま)】団地やアパート・マンションなどでよく使われる規格。1畳 約85×170cm。
【本 間(ほんけん)】主に近畿、中国、四国、九州で使われる規格。1畳 約95.5×191cm。
【三六間(さぶろくま)】主に東海地方で使われる規格。別称 中京間。1畳 約91×182cm。
【六一間(ろくいちま)】主に広島・山口県などで使われる規格。1畳 約92.5×185cm。
などがあります。畳の規格が分からないという場合は、予めお部屋のサイズを測ったり、自分で長さ調節が出来るタイプやカット出来るタイプなどを選ぶと安心です。
3.子どもやペットと暮らす家庭での選び方
子どもやペットと暮らす家庭では、どうしても汚れやこぼしなどは避けられないもの。上敷きである程度の汚れはカバー出来るものの、い草はどうしても水には弱いという欠点があります。そこでおすすめしたいのが、ポリプロピレン素材(PP素材)の上敷き。
PP素材の上敷きは水に強いので、水がこぼれてもさっとふき取れば、畳まで響かず安心。汚してしまった場合も、水を絞った布でふき取ればあっという間に元通りに。 い草の上敷きに比べるとお値段もお手頃。
さらに、い草の上敷きと同じく、「通気性が良く、カビにくい」「夏はさらっと涼しく、冬は温かい」というメリットも持ち合わせていますので、子どもやペットがいるご家庭には特におすすめです。
4. おすすめ上敷きで作る、おしゃれで快適なリラックス空間
上敷きにも、畳のようなシンプルなデザインからパステルカラーのものまで、お部屋の雰囲気をより高める様々なデザインがあります。クオリアルおすすめのアイテムで、より自分好みの和室にしちゃいましょう♪
■シンプルなデザインで落ち着いた雰囲気に
国産 い草カーペット 柄上敷き 清涼
【江戸間・本間有り】厳選された国産い草を使用。国産のい草敷物はい草を多く使い、重くどっしりとした物が多いですが、こちらは軽くしなやかで、手軽に敷きやすく、普段使いに人気です。無地のい草上敷きでは物足りない方や、季節によって部屋の雰囲気を変えたい方にもおすすめです。
詳細はこちら■和柄でもっと和室を楽しむ
ビニール風 柄上敷き 矢倉
【江戸間・本間有り】カビ・ダニが発生しにくい素材で早期交換の手間を防いでくれます。 ビニール風素材は水洗いできるので夏に海水浴などの休憩所等でもたびたび見かけますが、実は寒い東北では素材管内の空気層の保温効果を利用してあたたかく過ごすために冬に敷き詰めて使う家庭もあるそうです。昔ながらの和風テイスト柄で、懐かしい雰囲気が作れますよ。 新色グレー追加でモダンな部屋にもあわせやすくなりました!。
詳細はこちら■アジアンテイストな雰囲気に
ラグ ビニール風 ゴザ ライアン
【江戸間・本間・団地間・三六間有り】カビ・ダニが発生しにくい素材で早期交換の手間を防いでくれます。 詳細はこちら
■パステルカラーで可愛く
ラグ ビニール風 上敷き パスラッシュ
【江戸間有り】カビ・ダニが発生しにくい素材で早期交換の手間を防いでくれます。 詳細はこちら
5. 畳の上に敷く際の注意点
畳の上に何かを敷く際は、通気性を損なわないように注意が必要です。また、季節や使用状況に応じて、定期的に畳と敷物の両方をチェックし、清潔に保つことがカビ・ダニ対策に繋がります。
また、お部屋の広さにあった敷物を使うことも大切です。お部屋に対して長すぎる敷物を使うと、お部屋の見栄えが悪くなるだけでなく、転倒の恐れに繋がります。短い敷物を使うと、畳をカバー出来ず、劣化に繋がってしまいます。
上敷きを使う際は、上敷き鋲で固定して転倒・ズレ防止対策も忘れないようにしましょう。
6. まとめ
畳の上の敷物は上敷きがおすすめです。上敷きを選ぶことで、畳の持つ機能性を高めつつ、インテリアのアクセントとしても楽しめます。
カーペットを検討している場合は、カビ・ダニの発生リスクやまめなお手入れが出来るかどうかをよく考慮しましょう。畳の上に敷物を敷いて、より快適な和室づくりを実現しましょう!
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クオリアル 編集スタッフ
家具・インテリアオンラインショップ「クオリアル」の店舗スタッフ。 創業130年・ショップ運営15年のなかで培われたインテリアにまつわる豊富な知識を活かして、知っているともっとお部屋が素敵になる、インテリアコラムをお届けします! クオリアルショップはこちら