ラグやマットはお部屋の雰囲気を高めるだけでなく、床を保護したり、おしゃれで快適な空間を作るのに重要なアイテムです。しかし、毎日使うアイテムである一方で、洗えないアイテムも多く、お手入れが少し大変ですよね。
かといって、 食べこぼしや飲みこぼし、人が触れたときに付く皮脂やフケなど、これらをラグに残したままにしていると、ダニの発生による健康被害を引き起こすことにつながります。
そこで今回は、簡単にできるラグのお手入れ方法や洗い方、洗えないラグのお手入れ方法まで、ラグとお手入れにまつわるあれこれを徹底的に解説していきます!
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1. ラグのお手入れの基礎知識
ラグの普段のお手入れは週に1~2回は掃除機がけやカーペットクリーナーでのお手入れを。月に1~2回雑巾掛けをしてあげると、より長く使えるでしょう。
もし、飲み物をこぼしてしまったときは、①吸い取る ②タオルなどに汚れを移す ③乾かす などの方法を試すと良いでしょう。
ラグのなかには、「洗えるラグ」と「洗えないラグ」があります。さらに、洗えるラグのなかにも、「洗濯機で洗えるもの」「手洗いでのみ洗えるもの(洗濯機不可)」なものがあり、「洗濯機で洗えるラグ」のなかにも、「縦型洗濯機のみで洗える」「ドラム式不可」など、商品によってお手入れ出来る範囲がそれぞれ異なります。
洗えるラグを探している場合は、購入前に洗えるかどうか・お手入れ方法をチェックしておくと良いでしょう。
一言でいうと、洗濯機の故障に繋がるからです。
ドラム式洗濯機で洗って脱水すると、水を含んだ重いラグが、洗濯機のなかで片側に偏ってバランスが崩れ、洗濯機の正常な動作が妨げられる可能性があります。
これにより洗濯機に負荷がかかり故障の原因になることがあるため、ドラム式洗濯機でのラグのお手入れは奨励されていません。
2.【週1~2】普段のお手入れ
■掃除機掛け
最も手軽に出来るラグのお手入れは掃除機掛け。ラグに触れる掃除機のヘッド部分をきれいにしてから掃除機を掛けるのがポイントです。
【step1】一方向に掃除機をかける
まずは一方向に掃除機をかけていきます。この時、掃除機のヘッドをしっかりラグにつけて(でも力任せに押し付けたりはせずに)毛足を起こすようにします。掃除機は引く動作をするときにゴミをかき出しやすくなっているので、ゆっくりと前後に動かしてください。
【step2】方向を変えてかける
次に、90度方向を変えて、同じようにかけていきます。二方向からかけることでまんべんなくゴミを取り除くことができます。余裕があるときはさらに斜めの方向からもかけるとより効果的です。ラグの下の床にも掃除機がけをお忘れなく!
■カーペットクリーナー(粘着クリーナー)
掃除機で取り逃した髪の毛などの表面のゴミを取り除きます。
粘着力が強すぎたり回数が多すぎると、ラグを傷めてしまうことがあるので注意が必要です。可能ならカーペット用のクリーナーを選びましょう。 掃除機がけと組み合わせて、ラグの表面と毛足の奥を清潔に保ちましょう。
3.【月1~2】たまにするお手入れ
■洗えないラグに / 雑巾がけ
目に見えるごみは掃除機やカーペットクリーナーで取れますが、表面についた皮脂などの汚れは目に見えなくても残っています。洗えるラグは洗ってきれいにできますが、洗えないラグの場合は特に定期的な雑巾がけをおすすめします。(洗えるラグのお手入れにもOK!)
【step1】洗剤液を作る
少量の中性洗剤を水と混ぜて、洗剤液を作ります。その中に雑巾を浸して硬く絞ります。
【step2】拭く
ラグの毛並みに沿って拭いていきます。
【step3】拭き上げる
別の雑巾を水に浸して硬く絞り、洗剤が残らないように数回拭き上げます。
【step4】陰干しして乾かす
その後、乾いた布でから拭きをし、陰干しして乾かします。
い草ラグには、変色を防ぐための「泥染め」という加工がされています。 水に濡れてしまうと、その染料が取れてしまって色ムラができたり、カビの原因になってしまいます。 そのためい草ラグのお手入れは、掃除機がけと乾拭きだけでOK。 どちらもい草の織り目にそって優しく行うことが大切です。
い草ラグでも洗いたい!という方は、耐水性があるPP素材で作られた、い草風ラグを使うのがおすすめです。洗濯機で洗うことは出来ませんが、汚れてもさっと水拭きすることが出来ます。
4.【緊急のお手入れ】シミ汚れの対処方法
思わず慌ててこすりたくなる液体汚れ.....。実はこするのはNG! 正しい方法で落ち着いて、迅速に対応しましょう。
【step1】液体を押さえつける
ジュースやコーヒーなどの液体をこぼした場合、まずはティッシュやタオルで吸い取れるだけ吸い取ります。 ここではトントン叩いたりせず、押さえつけて液体を広がらせないようにします。
【step2】少し水をかけて、乾いた布で優しく叩く
こぼした箇所にきれいな水を少量かけて、乾いたタオルでトントンと叩きます。 シミが目立たなくなるまでタオルのきれいな面を使って繰り返します。 この時たくさんの水をかけてしまうと、余計にシミが広がったり、乾くのに時間がかかってしまうので注意しましょう。
【step3】乾いた布で汚れを吸い取る
最後は水をかけずに乾いたタオルで叩いて水分を吸い取り、乾かします。
【それでもだめだった時は…】
■洗面器一杯の水に、おしゃれ着洗濯用などの中性洗剤を10ml程度を混ぜます。 洗剤液に浸して絞ったタオルで汚れた部分を叩きます。 汚れが落とせたら、ラグに洗剤が残らないように水だけで濡らしたタオルで拭き上げて乾かします。
■市販のファブリッククリーナーを試してみましょう。マイナスイオンの力で綺麗にふき取るようなアイテムなどがあります。
■クリーニング屋さんに相談してみましょう。ラグ・絨毯のクリーニングを取り扱っている場合があります。ただし、費用は通常のクリーニングより高めです。
5.【2~3か月に1回】ラグのお洗濯方法
もし、ラグが洗えるものの場合はシーズン終わりの収納前など、定期的に洗って清潔にしましょう。
■【洗う前に】ラグが洗えるかどうかを確認
タグや取扱説明書に下記の桶のマークが付いていれば、洗濯機で洗うことができます。 必ずネットに入れて、要領を守って洗いましょう。
■洗濯機で洗えるマーク-
①洗濯機で洗える
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる (他の数字の場合はその温度を限度に)
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②洗濯機で弱洗い出来る
液温は40℃を限度とし、 洗濯機で弱い洗濯ができる(他の数字の場合はその温度を限度に)
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③洗濯機で洗える
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる (他の数字の場合はその温度を限度に)
下記のような桶と手のマークが付いていれば、手洗いすることができます。 お風呂の浴槽を使って優しく洗いましょう。
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液温は40℃を限度とし、 手洗いができる
下記のような桶と×のマークが付いているものは、お洗濯できません。 洗えないラグを洗ってしまうと、使用している糊やゴム部分がはがれる、撥水や防汚の機能が失われる、風合いが変わってしまう……など悲惨な事態を招いてしまいます。掃除機掛けや乾拭きなど日頃からお手入れを心掛けましょう。
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家庭での洗濯禁止
【step1】洗濯機の容量の確認
ご自宅の縦型洗濯機が何キロまで対応しているか確認しましょう。ラグの大きさに合っていない小さい洗濯機を使うと、ラグが傷んでしまいます。
また、対応していないラグが多いため、ドラム式洗濯機の使用は控えましょう。
ご自宅の洗濯機のサイズが合わない場合は、手洗いかコインランドリーを使用するようにしましょう。
【参考】洗濯出来るラグサイズの目安
■130×190cm以下のラグ→容量8kgの洗濯機
■190×190cm以下のラグ→容量10kgの洗濯機
■190×240cm以下のラグ→容量14kgの洗濯機
※ラグの厚みによってはこの容量の通りに入らない場合があります。
【step2】洗う前にゴミや汚れを取り除く
そのまま洗ってラグにゴミがこびりついてしまうのを防ぐため、洗濯機に入れる前に取れる汚れやごみは取り除いておきましょう。
目立つシミがあれば、中性洗剤と水を混ぜた液をつけたタオルで叩いて落としておきましょう。
【step3】洗濯ネットの準備
ラグを洗濯ネットに入れます。ネットに入れずに洗濯機で洗ってしまうと、ラグを傷めたり、洗濯機を破損させてしまうなどのトラブルのもとになります。必ずラグが入る大き目のネットを準備しましょう。
ネットに入れるときは、ラグの表が内側になるように二つ折りにし、くるくると端から丸めてください。
【step4】洗濯機の設定
ついにラグを洗濯機へ。縦型洗濯機で洗いましょう。
使う洗剤は中性洗剤、水量は【最大】、水流【弱】、水温【30℃以下】に設定してスタートします。 脱水は30秒程度にしておきます。
【step5】干す
脱水が終わったらすぐに取り出し、日陰に干してしっかり乾かします。裏面を上にして物干し竿2本にまたがるようにし、真ん中を少したゆませてM字にかけて干すのが理想的です。
【縦型洗濯機で洗えるラグおすすめ】
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[2サイズ][厚手/薄手] 厚みを選べる はっ水 洗える滑り止め付きラグ メレンゲタッチ
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[3サイズ] 洗える滑り止め付き キルトラグ スウェット生地 ココン
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[5サイズ] 洗える滑り止め付き シャギーラグ 無地 カミン
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[3サイズ] 洗える滑り止め付き インド綿ラグ 綿100% タッセル付き テラ クラック アルト
【step1】洗う前にゴミや汚れを取り除く
洗濯機で洗う時と同じように、落とせる汚れを先に落としておきます。 掃除機、カーペットクリーナー、出来る限りのシミ抜きをしておきましょう。
【step2】洗剤液を作る
浴槽にラグが全部浸かるくらいの水を溜め、洗剤を適量とかします。できればおしゃれ着洗剤を使うのが、ラグに優しくておすすめです。 洗剤液ができたら浴槽にラグを入れます。汚れている面を表にして、浴槽の大きさに合わせて折りたたんでください。
【step3】浸けおきする
1~2時間ほどそのまま浸けおきします。
【step4】汚れを押し出す
浸けおき出来たら、ラグを踏んだり押したりして汚れを押し出します。まんべんなく汚れを出せるように、数回ラグを裏返します。
【step5】すすぎ
ラグを踏むのを続けながら汚れた水を抜きます。水をかけて浴槽の洗剤を落としたら、もう一度きれいな水を溜めて踏んだり押したりします。この作業をラグの洗剤が落ちきるまで、3回以上は行ってください。
【step6】水切り
水を含んだラグはとても重くなるので、ある程度水を切ってから物干し竿にかけます。 浴槽のふちにラグをかけて、水が落ちてこなくなるまでおいておきます。
【step7】干す
洗濯機で洗うときと同様に、日陰に干してしっかり乾かします。裏面を上にして、M字になるように干してください
【手洗いで洗えるラグおすすめ】
6. ラグとお洗濯に関するよくあるQ&A
Q1: カーペットはどうやって洗いますか?A: カーペットは洗えない傾向にあります。掃除機をかける、乾拭きをするなど、日頃のお手入れを行うことでケアしましょう。
洗えない分、撥水加工が施されていたり、防ダニ、抗菌加工が施されているものも多いため、それらの商品を選ぶことで清潔に保てるでしょう。ループパイル仕様のものは汚れが目立ちにくいと言われています。
Q2: ギャッベは洗えますか?A: 洗えません。しかし、ギャッベで使用されている羊毛は水をはじく性質を持っており、目が細かい織り方をされているためホコリが入りづらく、汚れにくいアイテムだと言われています。
どうしても洗いたい場合は、ドライクリーニングやクリーニング屋さんなど専門業者に相談してみましょう。
Q3: い草ラグは洗えますか?い草風ラグは洗えますか?A: 洗えません。い草ラグは変色を防ぐために泥染め加工がされているため、水に触れるとそれらが落ちて変色したり、カビや汚れに繋がる恐れがあります。お手入れの際はい草の折れ目に沿ってゴミを吐き出したり、掃除機をかけるようにしましょう。乾拭きもおすすめです。
い草ラグは洗えませんが、PP素材など水に強い素材で織られたい草風ラグは、水拭きすることが出来ます。そちらもあわせて検討してみましょう。(洗濯機では洗えません)
Q4: 洗えるラグの特徴は?A: 薄手でラグのなかにウレタンが入っていないか薄い、ラグ表面の凹凸が少なくシンプルなデザイン、コットン素材を使用しているようなものが、洗える傾向にあります。(これらの項目に当てはまっていなくても洗える・洗えないアイテムもあります)
7. まとめ
ラグの日常のお手入れは、週1~2回の掃除機掛けや乾拭きでOK!
洗えるラグの場合は、2~3か月に1回洗ってあげるとより清潔に保つことが出来るでしょう。洗えるラグのなかには、洗濯機で洗えるもの、手洗いでのみ洗えるものなど様々ですので、奨励されているお手入れ方法て洗いましょう。洗えないラグの場合は、日常のお手入れを行うことで清潔に保ちましょう!
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