日本の夏といえばい草! ですが、近年は洋室のお家も増え、い草の敷物を使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
い草は昔よりも遥かに暑くなった今の日本こそおすすめしたいアイテム。い草の吸湿機能が日本のじめじめとした夏をさらっと涼しくしてくれます。節電効果も期待できるなど、メリットがいっぱいです。
ですが、い草ラグは洋室のお部屋では浮いてしまうのではないか、どうすればおしゃれに敷けるのか、デメリットは何かなどなど、初めて敷く時は疑問がいっぱいですよね。
そこで今回は人気の北欧・モダンスタイルなどにも合うおしゃれない草ラグ・置き畳のおすすめや、コーディネート例をご紹介します!
★画像クリックで商品ページをチェック出来ます!
1. 【天然のクーラー】い草ラグとは?自然素材の魅力と特徴
い草ラグとは、い草を織って作られた洋室向けの敷物。畳の表面と同じような見た目です。
和室で使う上敷きと違い、裏面に不織布が貼られて(「裏貼り」と呼ばれています)いるため、フローリングに敷いても床を傷つけません。
い草は、通気性・吸湿性に優れた天然素材。素足で触れるとひんやりと心地よく、“天然のクーラー”とも呼ばれています。
■い草の主な魅力

✅サラッと涼しい肌触りで、夏でも快適
✅調湿効果があり、じめじめ対策にも◎
✅防臭効果・自然の香りでリラックス空間に
などの魅力があり、敷くだけで涼しく感じられるので、「天然のクーラー」と呼ばれているほどです。そのため、節電効果も期待できます。
そんない草の魅力を現代のお部屋でも気軽に取り入れられるのがい草ラグです。
2. 夏のラグはい草がおすすめ! い草ラグのメリット
夏に敷くラグはい草がおすすめ。代表的なメリットをご紹介します。
【メリット①】敷くだけで夏っぽい雰囲気になる
い草を敷くだけで、お部屋が一気に夏仕様に。い草の青々しい見た目が爽やかな夏の空に映え、清涼感のある空間を演出します。
【メリット②】吸湿機能で、お部屋のじめじめ感を軽減!さらっとした肌触りで、 素足でも気持ち良い

い草ラグのさらさら感は、実際に素足で歩くと感じられるでしょう。
その秘密はい草の吸湿機能。じめじめとした湿気を吸い取り、夏のお部屋にありがちなむわっとした空気をさらっとさせてくれます。べたつかず、さらっとした肌触りに、足裏も喜びます。
【メリット③】い草の香りでリラックス効果&集中力UP
い草といえば、草原を思わせる清涼感のある香り。その香りには、リラックス効果があると言われています。フィトン、バニリンと呼ばれる成分がほっと心を癒します。
さらに、い草には空気清浄能力もあるためや自然と気持ちも落ち着きます。それらが集中力UPに繋がるといわれているため、お子さんがいるご家庭にもぴったりです。
【メリット④】オールシーズン使える

の吸湿機能は冬でも大活躍。乾燥する冬のシーズンには、い草のなかに蓄えた水分(湿気)を空気中に放出して、温度を調節してくれます。表面が極端に冷たくなるということもないので、オールシーズン使えます。
【メリット⑤】 軽くて扱いやすい

い草ラグは軽くて、小さく折りたためるものが多いです。冬は別のラグを使うという場合でも収納スペースに困らないでしょう。
3. い草ラグのデメリットも知って、上手に使いこなそう
い草ラグにはもちろんデメリットもあります。ですが、知っておくことでより上手にい草ラグを使いこなせるでしょう。
【デメリット①】バランス感を意識しないと、浮いた存在に
い草ラグはデザイン豊富で基本的には日本のお部屋との相性は良いですが、テイストによっては相性が悪いものもあります。
シンプル・ナチュラル、北欧風、モダン風など、基本的には幅広いインテリアテイストのお部屋に馴染みますが、ピンク・フリル・アンティークなど女性らしいモチーフとの相性はあまり良くないでしょう。
【デメリット②】水洗いできない商品が多い
い草は天然素材であるため、水に弱く洗うことができないものがほとんどです。ですが、い草自体が油分を弾く機能を持っているので、ちょっとした汚れなら乾拭きだけでOK。
また、撥水加工がされているがあるものや、い草風に織ったポリエチレン素材のい草風ラグ(PPラグ)を使うことでこれらの問題を解消することができます。
【デメリット③】カビ・湿気に注意が必要
い草は吸湿機能に優れている一方で、湿気が多すぎる場所で使うとカビが発生しやすいという欠点も。定期的な陰干しや風通しの良い場所での使用をすることで対策することができます。
【デメリット④】ひっかきに弱い
い草の表面は繊細に織り上げられているため、ペットの爪などでひっかかれると戻すことは困難。ペットがいるご家庭での使用にはあまり向いていません。
ペットがいるご家庭で使いたい場合は、ひっかきに強くて水洗いもできるPPい草風ラグがおすすめです。
4. 北欧風い草ラグおすすめとコーディネート例
木目のフローリングに、シンプルな市松模様のい草ラグを敷いて。観葉植物やファブリックソファと合わせれば、一気に北欧感UP。国産ラグで素材感も意識することで、居心地の良い空間になります。
【おすすめデザイン】
①い草の素材そのものを活かしたシンプルなデザインのい草ラグ
②縁がシンプルでラグ全体がすっきり見えるデザインのい草ラグ
③花柄など自然モチーフのデザインのい草ラグ
5. モダン風い草ラグおすすめとコーディネート例
モダンなお部屋に合わせるなら、ブラウンやブラックを基調としたデザインや、幾何学模様×直線的フォルムデザインがおすすめ。照明はダウンライトやフロアランプなど、間接照明を取り入れると空間に奥行きが出ます。
【おすすめデザイン】
①ブラック・ブラウンテイストのい草ラグ
②幾何学・直線的なデザインのい草ラグ
6. シンプルで厚手ない草ラグおすすめ
かつてい草ラグは薄手のものが多かったですが、最近ですとウレタンがたっぷりの厚手ラグも増えてきています。厚手でも表面がい草でさらっとしているので、夏でも快適にお使いいただけます。
7. おしゃれな国産い草ラグおすすめとコーディネート例
「品質にこだわりたい」「長く愛用したい」方には、国産い草を使用したラグがおすすめ。目がしっかり詰まっていて、職人さんが1枚1枚丁寧に織り上げた丁寧な手仕事を身近に感じられます。
8. 置き畳おすすめとコーディネート例
畳っぽい雰囲気を出したい方におすすめしたいのが、置き畳。フローリングの上に敷くだけで、気軽に“畳スペース”が作れます。
ソファの前に置いてリビングの一角を和室コーナーにしたり、ローテーブルを置いて食事スペースにしたり、布団を敷いて使ったりと、使い方は自由です。ズレないよう滑り止め付きのアイテムがおすすめです
【おすすめデザイン】
①洋室にマッチする、カラフルなカラー
②本物の畳みたいな、素材を生かしたナチュラルカラー
③汚れても安心、水拭きできるい草風PP置き畳
9. おしゃれない草ラグの選び方のポイント
おしゃれない草ラグを選ぶ際に注意したいポイントは、通常のファブリックラグと概ね変わり有りませんが、特にデザイン性と素材にこだわるとよりおしゃれな空間が作れます。
①天然素材を選ぶか、PP素材を選ぶか

天然のい草素材をつかったアイテムは、素材感や香り、吸湿効果など、い草そのものが持つ良さをお部屋に取り入れることができます。
しかし、水に弱い、ひっかきに弱いなどのデメリットもあるため、小さなお子様やペットがいる家庭ではPP素材のい草風ラグのほうが日常使いしやすいでしょう。
②お部屋に馴染むデザイン性

洋室にい草をおしゃれに取り入れたいなら、シンプルな無地デザインや幾何学模様など、和を感じさせすぎないデザインがおすすめ。ナチュラルカラー系、無地デザイン、縁なしタイプなど、周りのインテリアと調和するデザインのものを選びましょう。
③裏面に滑り止めや床傷防止がされているか

フローリングで使う場合、床傷防止の加工がされているかも大事なポイント。裏に不織布が貼られているタイプ(裏貼り)なら、フローリングを傷つけることも少ないです。
④ ラグの厚みやクッション性

床で過ごすことが多い場合は、クッション性もチェック。ウレタンがたっぷり入った厚手タイプなら、床に寝転んでも体がいたくなりません。薄手のものは生活感を抑え、空間をすっきりとした見た目にしてくれます。
⑤オフシーズンでの収納のしやすさ

い草ラグはオールシーズン使えますが、夏場だけ使うという場合は収納のしやすさにも注目。コンパクトに折りたためるものが扱いやすいです。
10. い草ラグのよくあるQ&A
Q:い草ラグは洗えないなら、どうお手入れすればいいの?
A:日常のお手入れは表面に沿って掃除機をかけるだけでOK。表面が汚れてしまった場合は、乾いた雑巾で軽く叩いて吸い取りましょう。
また、日頃から風通しの良いところで使い、数年に1回orラグをしまう前1~2時間程度陰干しをすると湿気を防げます。
Q:収納はどうすればいい?
A:ラグをしまう際は湿気を避けることがポイント。1~2時間ほど陰干しさせた状態にしたのちに、畳んで通気性の良いところで保管しましょう。掃除機などで表面のゴミを取り除くのも忘れずに。
Q:い草ラグは冬も使える? 冷たくない?
A:使えます。い草ラグは吸湿機能があり、夏は湿気を吸って空間を涼しく調節してくれますが、冬は湿度を放出して空間の乾燥を防いでくれます。また、い草が床の冷気を遮断してくれて冷え込みを抑えます。
Q:子供やペットがいる家庭でも使えますか?
A:使うこと自体は可能ですが、い草は水に弱く、ひっかきにも弱いのであまり相性はよくありません。天然のい草ラグよりはい草風のPPラグがおすすめです。
Q:い草ラグとい草風PPラグの違いは?
A:本物のい草を使用しているかしていないかが大きな違いです。
い草ラグは天然のい草を編んで作られています。香りや吸湿機能などい草本来が持つ機能を生かせるけど、ひっかきに弱く、洗うこともできません。
一方、い草風PPラグは、PP素材(ポリプロピレン)をい草ラグ風に編んだもの。香りなどはないですが、水拭きできたり傷に強いなど、より気軽に使える要素が揃っています。
Q:い草ラグは色あせるって本当?
A:天然い草は光や照明を浴びて、表面が徐々に青緑から黄金色に変化していきます。これは劣化ではなく、い草の自然な経年変化です。色味の移ろいもい草ラグの魅力のひとつとして楽しみましょう。
11. まとめ
✔ い草には吸湿効果、リラックス効果など夏を心地よくする機能がいっぱい!
✔ 子どもやペットがいる家庭は、い草風PPラグもおすすめ
✔ 北欧風のお部屋に合わせたいなら、素材感を生かしたナチュラルデザインを
い草ラグは洋室のお部屋にもおすすめなアイテム。昔ながらの和柄もいいけれど、人気の北欧・モダンにあったトレンドデザインなアイテムを取り入れると、もっとおしゃれなお部屋になります。この記事を参考に、あなたにぴったりのラグを見つけてくださいね。
クオリアルは『インテリアで暮らしを豊かに』をコンセプトにロープライスでオシャレな家具を販売するオンラインショップです。ご紹介した商品以外にも、組み立て簡単なベッドや1人がけソファ、おしゃれなラグや便利な収納家具など幅広く取り揃えています。ぜひ一度覗いてみてくださいね。
《クオリアルショップはこちら→》https://www.qualial.shop/

クオリアル 編集スタッフ
家具・インテリアオンラインショップ「クオリアル」の店舗スタッフ。
創業130年・ショップ運営15年のなかで培われたインテリアにまつわる豊富な知識を活かして、知っているともっとお部屋が素敵になる、インテリアコラムをお届けします!
【この著者の記事一覧】