一人暮らしの必需品といえばベッド。特に大学生活や新社会人として忙しい毎日を支えるには、快適な睡眠環境が欠かせません。
ですが、初めてのベッド選びの場合は「すのこベッドとパイプベッド、どっちにしよう。むしろいらない?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、一人暮らしの観点からの木製すのこベッド・パイプベッドのメリットやデメリット、おすすめサイズやアイテムなど、一人暮らしとベッドにまつわる様々な疑問について詳しく解説します。
また、代替アイテムや湿気対策など、実用的なヒントも盛りだくさん! あなたにぴったりの寝具を見つけ、新生活をより快適にスタートさせましょう。
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1. 一人暮らしにはベッドが必要!!
一人暮らしを始める際に「ベッドは必要?」と悩む方は多いですが、結論から言えばベッドは必要です。
一人暮らしは大学生活や仕事に加え、身の回りのことも全て一人でこなす必要があり、忙しい日々が続きます。そのため、しっかりと休める環境が必須。ベッドがあることで睡眠環境が格段に良くなり、質の高い睡眠を得られるでしょう。
【一人暮らしでベッドを使うメリット / デメリット】
・体への負担を減らせる
・床と寝床の間の湿気・カビ対策になる
・底冷えやホコリを避けられる
・布団を畳む手間が不要、時間の節約に
・ソファ代わりにもなる
・インテリア性が高い
・ベッド下に収納スペースを作れるものも
・初期費用が掛かる
・場所を取る(→ベッド下に収納が出来るものを選べば省スペースに!)
・マットレスを干すのが大変(→対策方法有り)
・組み立てや引っ越し時は大変(→組立・解体が簡単なベッドもあります!)
2. 布団だけでも生活はできる。フローリング床に布団を敷く場合、注意したいポイント
とはいえ、ベッドが無ければ生活ができないというわけではありません。布団だけでも生活をすることは可能です。
しかし、最近はフローリングのお部屋が多く、そこに直接布団を敷くと、床の硬さで体を痛める恐れがあります。さらに、湿気がこもりやすく、カビやダニが発生しやすい環境にもなります。
そのため、こまめな換気や定期的な布団干しが必要です。また、敷布団の下にすのこマットや畳のマットレスを敷くことで、体圧を分散させたり、通気性を確保することをおすすめします。スペースが少ない一人暮らしの部屋では、布団を干す・片付ける場所の確保も課題となります。
……などなど、一人暮らしで布団のみで過ごす場合は注意しないといけないポイントがいっぱい。だからこそベッドを取り入れるのをおすすめします。
【一人暮らしでの布団のメリット / デメリット】
・費用を節約できる
・圧迫感を抑えられる
・洗濯しやすい
・引っ越し時は楽
・体が痛む恐れがある
・カビや湿気の恐れがある
・布団を畳む手間ができる
・インテリア性は低い
3. 一人暮らしのベッドはすのこベッドとパイプベッドどっちが良い?
一人暮らしでベッドを選ぶ際、すのこベッドとパイプベッドは特に人気の選択肢です。 見た目や素材は違うものの、サイズや基本的な機能面で大きな違いはありませんので、好みやライフスタイルに応じて選ぶと良いでしょう。
一般的にはすのこベッド(木製ベッド)はデザイン性や頑丈さ、高い機能性を求めている方に選ばれやすいです。特にこだわりはなく、とにかくシンプルで安いベッドを求めている方にはパイプベッドが選ばれやすいです。より長く使いたい場合は高品質な木製すのこベッドを、より手軽さを求めている場合はパイプベッドが良いでしょう。
下記にて詳細なメリットやデメリットについて紹介していきます。
4. 一人暮らしでのすのこベッドのメリット・デメリット
(木製の)すのこベッドならではの主なメリットは、デザイン性と耐久性。
木製の素材感が温かみのある雰囲気を演出し、部屋をおしゃれに演出。さらに、耐久性が高く、なかには400kgの重さに耐えられるほど頑丈なものも。体が大きい方やきしみ音が気になる方には嬉しいポイントですね。
一方で、パイプベッドに比べると組み立てが複雑なものも多いというデメリットも。また、高品質なものも多い反面、価格もパイプベッドよりやや高めです。しかし、これらのデメリットをカバーするようなすのこベッドも多くありますので、よく商品をチェックしてみましょう。
【すのこベッドのメリット / デメリット】
・通気性が良く、湿気やカビ防止に
・木のぬくもり感のあるデザイン。インテリア性が高い。
・商品数が多い
・耐久性が高く、きしみにくい
・収納付き、高さ調節、コンセント付など高機能なものも
・パイプベッドよりは値段が高めのものも多い
・組み立てが複雑で時間が掛かるものもある
【すのこベッドおすすめ】
5. 一人暮らしでのパイプベッドのメリット・デメリット
パイプベッドならではの主なメリットは、そのシンプルな構造と安さ。
引っ越しが多い大学生や一人暮らしを始めたばかりの方にとって、価格が手頃なのは嬉しいポイント。さらに、シンプルな構造のものが多く、組み立てが苦手な方でも取り入れやすいです。
一方で、耐荷重が低く、きしみ音が発生することがあるというデメリットも。また、金属製なので使っていくうちに錆びたり、塗装が剥げる可能性も。とにかく安さとシンプルさを求めている場合にはおすすめの選択肢ですが、より高機能で長く使えるベッドを求めている場合は、木製すのこベッドをおすすめします。
【パイプベッドのメリット / デメリット】
・シンプルで分かりやすい構造
・全体的に価格が安い
・木製にはないカラーリングを楽しめる
・錆びる可能性がある(→基本的には錆防止の塗料が塗られています)
・木製に比べると耐久性が低く、きしむこともある
・機能は最低限
・無機質な雰囲気になりがち
・金属なのでひとつひとつのパーツが重い
・金属フレームが冷えて、冬は冷たさを感じることも
【パイプベッドおすすめ】
6. 【レイアウトイメージ有り】一人暮らしにおすすめなベッドのサイズ、配置場所は?
一人暮らしのお部屋におすすめなベッドのサイズは【シングル】。幅が約90cm、長さが約200cmと、6畳などの狭いお部屋でも必要最低限のスペースを確保しつつ快適に眠ることができます。
女性の場合は、シングルベッドよりも小さい【セミシングルショート】という選択肢もあります。
8畳お部屋サイズ:約360cm×360cm
シングルベッドサイズ:約195×97cm
シングルショートサイズ:約180×80cm
■6畳のお部屋のベッド配置イメージ
スペースに限りがある6畳のお部屋では、ベッドを長辺の壁に沿って設置すると、デッドスペースが最小限に。
ベッド下にしっかり収納できるハイタイプのベッドを選ぶともっと空間を有効活用できるでしょう。
■8畳のお部屋のベッド配置イメージ
8畳の部屋では長辺の壁に沿っての設置はもちろんのこと、ベッドを窓際に沿って設置することで、より空間を広く使うことができます。
テレビとソファを置いても余裕があるほど広々とするので、お泊りにも対応できたりと、生活の幅が広がります。
7. 後悔しない一人暮らしベッドの選び方・チェックポイント
一人暮らしのベッド選びで後悔しないためには、予算の範囲内で以下のポイントを押さえることが重要です。
①お部屋の広さに合ったサイズ
シングルベッドを選べば確実ですが、お部屋が狭い場合は折りたたみベッドやコンパクトサイズも検討しましょう。
また、お部屋に設置できるかどうかサイズの確認、どこに配置するか、搬入経路は確保できるかどうかも予め考えておくと、購入後のギャップを防ぐことができるでしょう。
②マットレスと敷布団どちらを使うか
マットレスのサイズと敷布団のサイズは異なるため、それに合ったベッドフレームを選ぶ必要があります。
ベッドは基本的にマットレスと一緒に使うことを想定して作られていますが、なかには敷布団を使うことができるベッドもあり、そのようなベッドは通常のベッドよりも縦が長い、「シングルロング」「ロングベッド」「敷布団対応ベッド」などと呼ばれています。
③必要な機能は何か
コンセント付き、棚付き、収納付き、高さ調節が出来るなどなど、ベッドの機能は商品によって様々です。
睡眠時以外でもベッド上でごろごろしたい場合は、「コンセント付き」「棚付き」なベッドがおすすめ。ベッド下に収納をしたり、お部屋の雰囲気を変えて楽しみたい場合は「高さ調節可能」なベッドがおすすめ。とにかく寝ることに特化して、スペースや費用の削減をしたいならヘッドレスのベッドがおすすめ。
と、ライフスタイルによって必要な機能も異なりますので、ベッドをどのように使いたいかをイメージすることで、より理想のベッドに近づくだけでなく、費用を抑えることにもつながるでしょう。
実際に使ってみて、機能が足りないと感じた場合は後付けヘッドボードやサイドテーブルでベッド周りを充実させていくというのも選択肢のひとつです。
④お部屋にあったデザインや素材感
ベッドは存在感のあるアイテム、周りのインテリアに馴染むデザインのものを選ぶことで、空間全体がよりおしゃれな雰囲気になります。
木製のすのこベッドは温もり感があり、どんなお部屋にもあわせやすいですが、特にナチュラルなお部屋や北欧風のお部屋との相性が良いです。
パイプベッドは、シンプルなお部屋や男性的なお部屋に馴染みやすいです。また、ピンクやブルーなど、カラフルなカラーリングを取り入れられるのもパイプベッドならではです。
⑤耐久性と安定性
ベッドの耐荷重として最低限必要なのは約90kg。ですが、男性や大柄な方、きしみ音やたゆみが気になる・より長く使いたい場合は、耐荷重200kg~300kg以上あるとより安心です。
⑥組み立て出来そうかどうか
高機能でおしゃれなベッドはとても魅力的ですが、その分組み立てが複雑で完成に時間が掛かる傾向にあります。
購入前には組み立てにどれくらいの工程がかかるか予め確認しておきましょう。事前に不安な要素を店舗に問い合わせてみるのも良いでしょう。
組み立てが簡単なものが良いけれど、機能性も捨てきれない場合は、工具不要で組み立てられるようなベッド(→ネジレスシリーズ)を選ぶと良いでしょう。
⑦収納スペースの有無
狭い一人暮らしのお部屋では、いかに空間を有効に使えるかが重要なポイント。ベット下に物を収納できるタイプのベッドを選ぶことで、収納スペースを確保することができます。
通常のベッドより高さがある「ハイタイプ」ベッドなら、物をたっぷり収納できる一方で、高さがあるため転倒時に体を傷める恐れがあるので注意です。
ベッド下に引き出しがついた「チェストタイプ」ベッドなどもあります。
⑧通気性やメンテナンスのしやすさ
より長く使うためには定期的なメンテナンスも必要不可欠。メンテナンスが簡単なベッドを使うことで、より長くベッドを快適に維持することができるでしょう。
8. 【女性にも】一人暮らしのベッドおすすめ①
女性の一人暮らしにおすすめのベッドは、機能性とデザイン性を兼ね備えたものです。 木の温もり感は女性らしい柔らかなインテリアにマッチしやすいです。また、衣類が増えがちな女性だからこそ収納付きベッドもおすすめです。
9. 【男性にも】一人暮らしのベッドおすすめ②
男性の一人暮らしにおすすめのベッドは、機能と頑丈さがポイント。
パイプベッドは軽量で移動がしやすく、価格も手頃なため、学生や若い社会人に人気です。体が大きい場合は、木製のすのこベッドで耐久性を重視してみてください。
10. ベッドの代わりになるアイテムはある?
「ベッドの組み立てが面倒」という方におすすめしたいのが、「パレットベット」。工場や倉庫などで荷物を保管したり輸送するのに使われている、パレットをベッドに落とし込んだアイテムです。
安価で通気性に優れているうえに、ライフスタイルに合わせてパレットを増やしてベッドを拡充したり、分割することも可能です。
パレットは角丸加工済み&一枚が軽いので組み立てはもちろん、引っ越しや模様替えなどの移動もラクラク。気軽に睡眠環境を整えることが出来ます。
【パレットベッドおすすめ】
ベットは使わず布団のみで寝たいけれど、フローリングに直接寝るのに抵抗があるという方におすすめしたいのが、「畳マットレス」。
畳マットレスを敷いてから敷布団を敷くことで、和室のような寝心地を叶えるだけでなく、い草の力で湿気対策をすることができます。さらに、天然のい草には、リラックス効果のある香りが含まれているので、より快適な眠りも期待できます。予め畳マットレスが付属しているベッドもあります。
【畳マットレスおすすめ】
11. 一人暮らしのベッドにまつわるQ&A
Q:マットレスを直接床(フローリング)に敷くのはだめ?
A:敷布団同様、床に直接敷くと床との間に湿気がたまり、カビにつながる恐れがあります。ベッドに抵抗がある場合も、パレットベッドなど用いて最低限の通気性を確保するのがおすすめです。とにかくベッド周りをシンプルにしたいなら、マットレスに脚がついたマットレスベッドを使うのも良いでしょう。
Q:すのこベッドはカビるって本当?
A:すのこベッドは通気性が良いので基本的にはカビませんが、お部屋に湿気がたまっている場合や、マットレスを敷きっぱなしにしてしまうなど、日頃のメンテナンスを怠るとカビに繋がる場合もあります。定期的に換気を行うなどして、風通しの良い環境づくりを心掛けましょう。
Q:一人暮らしでロフトベッドを使うのはアリ?
A:お部屋の広さにもよりますが、6~8畳のお部屋の場合、ロフトベッドがお部屋の全体を占めるようになってしまいます。かなり圧迫感のある空間になってしまうため、あまり奨励はできません。ですが、ベッド下の空間を最大限に活用できるのもまた事実ですので、上記のようなデメリットが気にならない場合は取り入れても良いでしょう。
Q:ベッドフレームとマットレスはセットで買うべき?
A:セット販売があれば、それで購入すると安心ですが、サイズさえ合っていれば別々に購入しても特に問題ありません。使いたいマットレスがベッドで使えるかどうかは、ベッドフレームのサイズを確認して判断しましょう。
Q:ベッドやマットレスのお手入れ方法は?
A:定期的に窓を開けてお部屋の換気をすることで、湿気を防ぎましょう。ベッドフレームの普段のお手入れは乾拭きでOK。水拭きをやりすぎるとかえってカビや錆につながる恐れがあります。
マットレスは定期的に窓や壁などに立てかけて換気するのがベストですが、重たくて難しい場合は、本などを使ってベッドフレームとマットレスの間に空間を作って風を通ししてあげましょう。扇風機やサーキュレーターで空気の流れをつくるのもおすすめです。マットレスの向きを定期的に変えて使うのも効果的といわれています。
12. まとめ
✔ 敷布団は床に直接敷くと体に負担が掛かったり、カビの恐れが。だからこそベッドがあると◎
✔ すのこベッドとパイプベッド、どちらが良いかは人によって異なる
✔ 木製すのこベッドは通気性と耐久性とデザイン性に優れている
✔ パイプベッドはシンプルで安価なものを求めている際にぴったり
✔ 後悔しないベッド選びは、どんな風に使いたいかを考えることがポイント
一人暮らしにはベッドが必要! 湿気・カビ防止にもつながるだけでなく、快適な睡眠環境や、インテリア性も高まります。
すのこベッドとパイプベッド、どちらが良いかその人のライフスタイルやベッドに求めるものによって異なりますので、この記事を参考にそれぞれのメリット・デメリットや、購入時にチェックしたいポイントを押さえて、後悔しないベッドを見つけてくださいね!
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クオリアル 編集スタッフ
家具・インテリアオンラインショップ「クオリアル」の店舗スタッフ。 創業130年・ショップ運営15年のなかで培われたインテリアにまつわる豊富な知識を活かして、知っているともっとお部屋が素敵になる、インテリアコラムをお届けします! クオリアルショップはこちら